飛行レベル

1. レベル1・レベル2・レベル3（3.5を含む）・レベル4飛行とは？

ドローンの飛行レベルは、「手動・自動」、「目視内・目視外」、「有人地帯・無人地帯」の組み合わせによってレベルが分かれます。

ドローンは「どこを」「どう飛ばすか」で必要な手続きが大きく変わります。この記事では、初心者から上級者まで押さえておきたい レベル1〜4飛行 を分かりやすく整理し、まとめました。

日本では、物流を中心とした「レベル4飛行の実用化」が国の重要政策となっており、2022年12月5日の航空法改正で制度が整備されました。

日常のホビー飛行から専門業務まで、正しい理解は安全運航と事故防止に不可欠です。

手動で操縦する目視内飛行がレベル1飛行です。

自動操縦の目視内飛行がレベル2飛行です。

無人地帯での目視外飛行がレベル3飛行です。

レベル3.5飛行はレベル3飛行に含まれます。

レベル3飛行では、補助者の配置や看板の設置等により立入管理措置を取らなければいけません。

レベル3.5飛行は、機上カメラ等の活用により、補助者の配置や看板等による周知などの立入管理措置を撤廃し、道路や鉄道等を横断できるものです。（第三者の上空では飛行できない）

レベル3飛行においては飛行経路下における立入管理区画を設定しますが、これ自体はレベル3.5飛行についても同様に立入管理区画の設定は必要となります。（補助者の配置や看板等による立入管理措置に変えて機上カメラ等で第三者が入らないように管理）

無人航空機操縦者技能証明（一等二等問わず）の保有と第三者賠償責任保険への加入が条件です。

レベル3.5飛行はレベル3飛行と同じカテゴリーⅡに該当します。

レベル3.5飛行の例として、市街地をトラックで、過疎地をドローンでの配送があります。

有人地帯での目視外飛行がレベル4飛行です。

飛行レベル	手動/自動	目視内/目視外	有人/無人	主な用途
レベル1	手動操作	目視内飛行	有人無人問わず	空撮・ホビー・インフラ点検など
レベル2	自動操作	目視内飛行	有人無人問わず	土木測量・農薬散布・インフラ点検など
レベル3	手動自動問わず	目視外飛行	無人地帯	過疎地で配送・災害調査・環境調査など
レベル3.5	手動自動問わず	目視外飛行	無人地帯	過疎地で配送・災害調査・環境調査など
レベル4	手動自動問わず	目視外飛行	有人地帯	市街地で配送・市街地で点検・災害救助など