おもちゃのドローン

1. おもちゃのドローンとは?

① 一般的な特徴(価格・性能)

いわゆる「おもちゃのドローン」とは、一般的に航空法上の100g未満の模型航空機をいいます。法令上の正式区分ではありません。

主な特徴は次のとおりです。

  • 価格帯:数千円〜1万円前後の入門機から1万円台後半~数万円の高性能なものまで幅広い
  • サイズ:手のひらサイズ〜20cm程度
  • 重量:100g未満のものが多い
  • 飛行時間:5〜10分程度
  • 耐久性:軽量なため衝突に弱い
  • 操作性:初心者向けで「高度維持機能」や「自動ホバリング」があると便利

② カメラ付きモデルの存在

近年は、低価格帯でもカメラ付きのおもちゃドローンが多く販売されています。

ただし、「画質は簡易的」、「ジンバル(手ブレ補正)なし」、「Wi-Fiでスマホ接続するタイプが主流」といった制限があります。

2. おもちゃのドローンに関する法律(屋外で飛ばす場合)

「おもちゃだから自由に飛ばせる」と誤解されがちですが、屋外飛行では複数の法律が関係します。

① 航空法

⑴ 原則:航空法は適用外

航空法では、機体重量100g未満(機体本体の重量とバッテリーの重量の合計)のドローンは、無人航空機の定義から外れ、原則として規制対象外です。

そのため、飛行許可・承認や飛行ルール(夜間飛行、目視外飛行など)は、原則不要です。

⑵ 例外:空港等周辺では適用あり

空港周辺では、重量に関係なく航空法の規制が及ぶ場合があります。

つまり、100g未満のおもちゃのドローン(模型航空機)でも許可や通報が必要なことがあります。

航空法は、航空機(有人航空機)の安全な運航と航空に関する秩序を維持する法律だからです。

② 小型無人機等飛行禁止法

国会議事堂、首相官邸、皇居などの重要施設の敷地やその周辺の上空では、重量に関係なくドローンの飛行は禁止されています。

航空法では、原則規制の対象には無かった100g未満のおもちゃのドローン(模型航空機)でも、小型無人機等飛行禁止法では、重量に関係なく小型無人機等に入ります。

③ 電波法(海外製ドローンに注意)

ドローンは無線機器であるため、電波法の規制を受けます。

日本で使用する無線機器には、技適マーク(技術基準適合証明)が必要です。

海外通販サイトで購入、説明書が英語のみ、技適マークの表示がない、このような場合、電波法違反となる可能性があります。

④ 民法

カメラ付きドローンで他人の敷地や生活空間を勝手に撮影した場合、民法709条(不法行為)に基づき、損害賠償責任が生じる可能性があります。

プライバシー権自体は憲法13条(個人の尊重)から導かれるものですが、具体的な法的処理は民法上の「他人の権利・利益を侵害した」という枠組みで行われます。

民法709条「故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う」

⑤ 都道府県や市区町村(自治体)の条例

多くの自治体では、公園管理条例等により、ドローンやラジコン類の禁止が定められています。

「重量」や「おもちゃかどうか」は関係ありません。

公園などで勝手に飛ばしてしまうと処罰の対象となる可能性がありますので気を付けましょう。

飛ばす場合は自治体への確認が必要です。

3. 主な注意点

① 100g以上なら機体登録が必要

おもちゃのドローンでも100g以上であれば、機体登録リモートIDが必要です。

航空法上の「無人航空機」とは、航空の用に供することができる飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船その他政令で定める機器であつて構造上人が乗ることができないもののうち、遠隔操作又は自動操縦により飛行させることができるもので重量が100g以上のもの。(航空法2条)

② 飛行時間が短い

おもちゃのドローンは機体が小型・軽量であることと、それに伴いバッテリー容量が少ないため、飛行可能時間が短いのが特徴です。

一般的なトイドローンの飛行時間は5分程度であることが多く、これは製品の特性として理解する必要があります。

対処法としては、予備バッテリーを用意することが最も現実的で効果的な方法です。

多くのトイドローンはバッテリー交換が容易な設計になっており、予備バッテリーがあればすぐに飛行を再開できます。

購入時や後から予備バッテリーがセットになった製品や、別途購入可能な製品を選ぶのがおすすめです。

③ 風に非常に弱い

屋外で飛行させる場合、風の影響を受けやすいです。

風が強い状況では、機体が姿勢を維持するためにより多くの電力を消費し、飛行時間が短くなります

できるだけ風のない穏やかな日に飛行させましょう。

④ 壊れやすい

おもちゃのドローンは軽量素材シンプルな構造のため、落下や衝突に弱く壊れやすいのが特徴です。

特に、プロペラガードなしのものは破損リスクが高く、風の影響を受けやすいため、操縦ミスで墜落してモーターやプロペラ、配線(断線)が壊れるケースが多いです。

購入時はプロペラガード付きを選び、最初は広い場所でゆっくり慣れることが大切です。

4. まとめ

クリスマスが近づくこの時期、子どもへのプレゼントとして「おもちゃのドローン」は非常に人気があります。

プロペラガードが標準装備され、対象年齢が低め(3歳~)で、技適マーク付きの安全・簡単操作モデルを選ぶのがおすすめです。

プロペラガードは、回転するプロペラで子供が怪我をするのを防ぎ、髪の毛を巻き込むリスクも軽減します。
防ぐためにも、ガード付きで、室内・屋外で飛ばせるトイドローンが人気です。 

屋内で飛ばす限り許可・承認は不要です。

屋外で飛ばす場合、法律や条例の確認が必要です。

また、ドローン操作の入門として初心者の練習には最適です。

「おもちゃだから大丈夫」ではなく、守るべきルールを知ったうえで安全に楽しむことが大切です。