ドローンの種類

【ドローンの種類とは?】航空法で分かれる「無人航空機」と「模型航空機」

ドローンと一口に言っても、実は法律上はすべてが同じ扱いではありません。
航空法ではドローンを無人航空機模型航空機に区分しています。
まずはこの2つの違いから見ていきましょう。

1. 無人航空機とは

無人航空機とは、航空の用に供することができる構造を有し、かつ、遠隔操作または自動操縦により飛行させることができるもののうち、人が乗ることができないもので、重量(機体本体の重量+バッテリーの重量の合計、プロペラガードや外付けリモートIDなど取り外し可能な付属品は除く)が100g以上のものを指します(航空法第2条第22項)。

多くは回転翼航空機(マルチコプター)で、航空法の規制(飛行許可申請や機体登録など)が多い

つまり、業務や空撮などに使われる一般的なドローン(DJI Miniシリーズなど)も、この無人航空機に該当します。無人航空機は、法律上特定飛行を行う場合には、国土交通大臣の許可・承認が必要です。

2. 模型航空機とは

一方で、模型航空機とは、重量(機体本体の重量+バッテリーの重量の合計)が100g未満のものを指します。

模型航空機は航空法の規制は少ない適用外ではない)ですが、航空法以外の法律(小型無人機等飛行禁止法、地方自治体の条例など)は適用される場合があるため、自由に飛ばせると考えるのは注意が必要です。

規制が少ない理由としては、人や物件への被害が比較的少ない、飛行可能時間が短い、機能が限定されている、風に弱いなどがあります。

無人航空機の種類と特徴

無人航空機には、航空法上、下記の5つのタイプがあります。
それぞれの特徴を分かりやすく解説します。

1. 回転翼航空機(マルチコプター)

最も一般的なタイプで、いわゆるドローンと聞いて多くの人が思い浮かべる形です。殆どの無人航空機がマルチコプターです。
複数のプロペラ(4枚・6枚・8枚など)で安定して浮上・移動します。

  • 特徴:垂直に離着陸でき、ホバリング(空中で一定の高度と位置に静止)も可能。
  • 用途:空撮、測量、点検、農薬散布など。
  • 代表機種:DJI Mini 4 Pro、Mavic 4、Avata2など。

2. 回転翼航空機(ヘリコプター)

マルチコプターと違い、大きなローター(回転翼)で飛ぶ(機体の後部にも小さな回転翼あり)タイプです。
模型ヘリのような外観で、操縦には高い技術が必要です。不安定で風に弱いです。

  • 特徴:1枚のメインローターとテールローターで姿勢を制御。
  • 用途:農薬散布や観測、練習用など。
  • メリット:ペイロード(積載量)が大きい。
  • デメリット:安定性が低く、風の影響を受けやすい。

3. 飛行機型(固定翼航空機)

翼の揚力で飛ぶタイプ。
前方に向かって少ないエネルギーで飛行し、速度が速く長距離・長時間の飛行が可能です。

  • 特徴:離陸・着陸に滑走スペースが必要。
  • 用途:広範囲の測量、インフラ点検、災害調査など。
  • メリット:速度が速い、飛行時間・飛行距離が長い。
  • デメリット:ホバリング不可、狭い場所での離着陸が困難。

4. 飛行船型

内部にヘリウムなどのガスを入れて浮力を得るタイプです。長時間安定して静かに飛行します。プロペラが無いため人や物に衝突しても被害が少なく従来のドローンには向かない用途で使用されています。屋内イベントやコンサートなどで見る空中広告の飛行船もこれにあたります。

  • 特徴:浮力で安定し、長時間空中に滞在可能。
  • 用途:広告、観測、イベント撮影など。
  • メリット:安全性が高く、落下リスクが低い。
  • デメリット:風に流されやすく、屋外では運用しづらい。

5. 滑空機(グライダー)

エンジンを持たず、風の力で滑空するタイプです。
他のドローンに比べて特殊な用途になります。

  • 特徴:動力なしで滑空するため、環境条件に大きく左右される。
  • 用途:研究、教育、競技用など。
  • メリット:構造がシンプルで軽量。
  • デメリット:長時間の滞空や制御が難しい。

まとめ

分類主な特徴主な用途
マルチコプター安定性・操作性が高い空撮、点検、測量など
ヘリコプター高積載・高出力農業、運搬など
飛行機型長距離・長時間飛行が可能広域測量、災害調査など
飛行船型安全・長時間滞空広告、観測など
滑空機動力なしで滑空研究、教育など

ドローンを扱う際は、自分の機体がどの分類に該当するのかを理解することが第一歩です。
分類によって、必要な許可・承認や飛行ルールが変わります。

これからドローンを導入する方は、まずは自分の機体が無人航空機か模型航空機かを確認し、安全で法令に則った飛行を心がけましょう。